ITサポート用語集
ローコード【Low Code】
ローコードとは、少ない量のコードでアプリケーションを開発できるプラットフォームやツールです。必要最低限のプログラミングの専門知識で開発できるように設計されています。視覚的なインターフェースやドラッグ&ドロップ機能や、より高度な機能やカスタマイズも可能になります。ある程度技術的なバックグラウンドを持つユーザーにとっては、より迅速かつ効率的にアプリケーションを開発する手段となります。
ノーコード【No Code】
ノーコードとは、プログラミングの知識やスキルがなくても、ソフトウェアやWEBアプリケーションを開発できるようにするためのツールやプラットフォームのことです。ドラッグ&ドロップ機能や視覚的にも操作しやすいインターフェースツールで、簡単にアプリケーションを作成できます。アプリケーション開発のハードルを下げ、様々な人が自分のアイデアを実現する手助けをする技術です。
ARC【Authenticated Received Chain】
メールが転送される各段階におけるSPF、DKIM、DMARCの認証状態を記録し、この情報をメールヘッダに追加する仕組みです。これにより、転送されたメールがメール認証に失敗する可能性が低くなります。特にDMARCとあわせて使用することで、メールの配信性を向上させることができます。
DMARC【Domain-based Message Authentication, Reporting, and Conformance】
DMARCは RFC7489 で規定されている技術で、送信者情報一致・処理・レポートといった機能でなりすましを検知します。ドメインからのメールが SPF または DKIM の検証に合格しなかった場合に、そうしたメールの処理方法を受信サーバーに指示します。また、レポートを設定することでドメインになりすましている可能性のある送信者を特定するのに役立ちます。
BNPL【Buy Now, Pay Later】
「Buy Now Pay Later」を訳すと「今買って後で支払う」という意味で、いわゆる「後払い」サービスのことを指します。クレジットカードと比べて信用調査が厳しくないことから、欧米・若年層を中心に市場が広がりを見せています。小売店側は手数料を支払う必要があるものの、クレジットカードや銀行口座を持たない購入者向けに代替する決済手段を提供することで顧客ベースを広げられるメリットがあることから世界的に大きな潮流となっています。
XR【Extended Reality】
XRとは、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)、MR(複合現実)といった現実領域にはたらきかける技術の総称のことです。バーチャルと現実の融合技術は今後もあらゆる領域で進化・活用されていくと期待されています。
スミッシング【Smishing】
スミッシングとは、スマートフォンのSMS(ショートメッセージサービス)を使って個人情報を盗み取ろうとするサイバー攻撃です。SMSの送信元を偽装し、正規の通信事業者と同一スレッド内にメッセージとURLを挿入して偽サイトに誘導するフィッシングの手口や、運送系企業を装ったSMSに記載したURLから偽サイトに誘導して携帯電話番号やSMS認証コードを不正取得するなど、巧妙な攻撃が増えています。
スクレイピング【scraping】
スクレイピングとはWebサイトから保護されていない公開データを収集する技術のことです。この技術を活用すれば業務の効率化や生産性の向上といったメリットがある一方で、取得したデータの用途によっては違法となるだけでなく、犯罪に利用されるケースもあるあどの問題もあります。
冗長化【redundancy】
冗長化とは、コンピューターやネットワークなどのシステムの障害に備え、予備の装置を用意・運用することをいいます。これにより、障害発生後でもシステム全体の機能を維持することが可能になります。随時予備のシステムと同期されますので、不定期にとるバックアップとは異なる意味合いのものです。
レイヤー【layer】
レイヤーとは、英語では何らかの層を意味する単語ですが、IT分野でも様々なレイヤー構造を表す場合に使われます。ネットワーク領域では機器やソフトウェアの役割やプロトコルにおいて階層構造を表現する際、それぞれの機能階層をレイヤーと呼びます。また、画像処理ソフトなどで画像を重ねる作業階層のことをレイヤーとも呼びます。