サポート詐欺

 
「サポート詐欺」とは、インターネットの閲覧者に、「ウイルスに感染」などと警告画面を表示させ、偽のサポート窓口に電話をさせる手法の詐欺です。ポップアップ画面を消すなどによってウイルス除去したかのように見せかせ、解除費用として、金額を騙し取ろうとするものです。こうした架空請求をする「サポート詐欺」が増加するなか、警視庁が被害の防止を呼び掛けています。
 
金銭を騙し取る具体的な手法としては、インターネット利用時に「ウイルスに感染」などと警告画面を表示して電話をかけさせ、コンビニ店などで電子マネーカードの購入を誘導すします。警視庁によると、「サポート詐欺」は50代以下の被害者が3割を占め、特殊詐欺のなかでも若い世代の被害が多いのが特徴です。
 
そもそもどうして警告画面が表示されるのでしょうか。攻撃者はWebサイトで配信される広告などに、攻撃用のWebサイトへのリンクを仕組みます。 それをユーザーが広告をクリックするなどすることで、攻撃用のWebサイトへ誘導します。攻撃用のWebサイトへアクセスしたユーザーのブラウザに「ウイルスに感染した」「個人情報が漏洩している」などの警告を表示させます。
 
もしこうした警告が表示された場合の対応方法として警視庁では
 
・警告画面が表示されても、画面の指示に安易に従わない。
・記載されている電話番号に電話をかけたり、犯人側が要求するソフトのダウンロードやインストールをしない。
・警告画面が消せない場合は、ブラウザを強制終了するかパソコンを再起動する。
 
と注意を呼びかけています。
また、こうした被害でお困りの場合は以下の警視庁相談窓口へご相談ください。
 
■サイバー犯罪に係る電話相談窓口
電話：03-5805-1731
平日午前8時30分から午後5時15分まで
 
『ウイルス感染の警告とサポートへの電話番号が表示された』
（出典：警視庁より）
 

通貨偽装詐欺

 
独立行政法人国民生活センターは、ネット通販サイトにおける「￥」表記について注意喚起する声明を発表しました。一部のネット通販サイトの利用者から「『￥』表示を見て申し込んだら、日本円（JPY）ではなく、中国人民元（CNY）で決済され、約20倍の価格で購入したことになっていた」という相談が複数寄せられているといいます。
 
対象となっている通販サイトでは、消費者が画像共有SNS上の広告を見て、通販サイトで申し込みを完了するまでの画面では、「￥」表示が「中国人民元（CNY）」であるとの表示は確認できません。通販サイトは日本語で作成されているため、日本の消費者が「￥」表示を「日本円（JPY）」であると誤認して申し込んでしまいます。後で気がついても、販売業者から返信が無い、代金が返金されないといった事態になります。
 
そもそもこういった通販サイトは、通販サイトに販売業者の名称、住所、電話番号等が表示されておらず、当該販売業者とは連絡が取れないといったことがあります。同センターでは、消費者へのアドバイスとして
 
・「￥」表示が「日本円（JPY）」なのか、「中国人民元（CNY）」なのか、通販サイトを隅々まで確認する。
・販売業者との交渉による解決が困難な場合はクレジットカード会社に相談する。
・不安に思った場合や、トラブルが生じた場合は、すぐに最寄りの消費生活センター等へ相談する。
 
と注意を呼びかけています。
 
■消費者ホットライン「188（いやや！）」番
※最寄りの市町村や都道府県の消費生活センター等をご案内する全国共通の3桁の電話番号です。
 
先にご紹介したサポート詐欺にしてもいずれも慌てずに落ち着いて対処することが重要となります。そのためにもこうした事例を頭に入れて、できれば家族・友人などにも注意喚起してあげると良いでしょう。
 
『その「￥」表示は本当に日本円の表示ですか？』
（出典：2023年4月19日　国民生活センターより）
 
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