【6月第4週】より速くより安全に、IT関連新規格続々策定
技術革新は日進月歩です。インターネットや各種IT関連機器の統一規格は時代の流れとともに、それに見合った進化を遂げてきています。こうした統一規格があることで、我々もその技術の恩恵を受けることが可能になります。
Wi-Fiセキュリティの新規格
Wi-Fiはすでにスマートフォンの普及により必要不可欠な通信手段となっています。しかし、あらゆる情報がこのWi-Fiを使って流れるので、そのセキュリティ対策は非常に重要となります。現在、広く普及しているWi-Fiのセキュリティ暗号規格は「WPA2」ですが、昨年10月このセキュリティプロトコルに「KRACK」という脆弱性が発見され問題となっていました。
【10月第3週】世界中に影響!無線LAN暗号化技術(WPA2)の脆弱性問題
https://www.e-cts.jp/10n32017_wifi_wpa2/
前述のような問題を抱え、より強固なセキュリティがが望まれていたしたが、この度Wi-Fi AllianceはWi-Fi接続を保護するための新しい標準規格「WPA3」が正式に策定されたことを発表しました。この新規格により、新しいWi-Fiルータは、コンピュータ、携帯端末、スマートホーム機器の間で転送されるデータとインターネット接続を保護する機能が強化される見込みです。
この「WPA3」は今後、Wi-Fi Allianceによって認証された新しいルータに搭載され、ソフトウェアアップデートによって既存のルータにこのプログラムをインストールするかどうかは個々のベンダーに委ねられるとのことです。
『Wi-Fiセキュリティ新規格「WPA3」が登場–ハッキングがより困難に』
(出典:2018年6月27日 CNET Japan記事より)
高速大容量SDカードの新規格
通信関連はもとより、記憶媒体も大容量で高速記録が可能なものになってきています。この度SD Associationは、「MWC Shanghai 2018」にて、超高速SDカード「SD Express」および、最大128TBまでの大容量を実現する「SD Ultra Capacity (SDUC)」を、SD 7.0として仕様策定したことを発表しました。
今回策定された「SD Express」では、これまでの最速規格UHS-IIIの1.5倍以上の最大985MB/sの高速データ転送を実現します。一方「SDUC」は、SDXCの2TBを超える、最大128TBまでをカバーする規格となっています。
RAWでの連写、8K動画記録、ハイスピード撮影、360度撮影といった用途が増えてきていることから、こうした大容量で高速記録ができる記憶媒体は技術革新に伴う必然的な進化といえるでしょう。
『最大985MB/sを実現する高速SDカード規格「SD Express」』
(出展:2018年6月27日 インプレスPC Watch記事より)
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